子どもが大好きな砂場遊びは、運動技能や社会的技能の発達にも役立つ。しかし、動物にトイレとして使われたり、複数の子どもが接触する場になったりすることで、砂場は細菌や寄生虫などの感染性の病原菌の温床となっている可能性があることが、[Zoonoses and Public
Health]7月7日オンライン版に掲載の研究で明らかにされた。
今回、マドリード・コンブルテンセ大学(スペイン)のJose Blanco氏らの調査で、52.5%の砂場からクロストリウム・デイフィシル(C.difficille)という細菌が見つかった。
C.difficile感染症の症状は軽度の下痢から命の関わる腸炎までさまざまだが、腸内環境も変えてしまうため治療が難しいことで知られる。
Blanco氏らは、同国のマドリード地域にある子ども用の砂場20ヶ所とイヌ用の砂場20ヶ所所から砂を採取し分析した。その結果、子ども用の砂場9ヶ所、犬用の砂場12ヶ所からC.difficileが検出され、その中には毒素を多く産生する型や抗菌薬に対する耐性を示す型も認められた。
砂場に潜む病原菌はC.Difficileだけでない、米疾病対策センター(CDC)によると、米国の調査ではトキソプラズマや回虫、ギョウ虫などの寄生虫が砂場にいることが示されている。イヌやネコに由来するトキソカラ(Toxocara)という回虫の感染症による失明は米国で年間約70症例にも達し、その多くは小児だという。
Blanco氏は、「身の回りには多数の病原菌が存在しており、私たちはその中で生きていく方法を学ばなければならない。 今回、C.difficileが環境中に広く存在していることが示されたたが、地域社会における実態を明らかにするには追加の研究が必要だ」と話している。また、別の専門家は、砂場は"塩素消毒をしていないスイミングプールのようなものだ"と評している。
米国小児科学会(AAP)]は、砂場遊びで病気になることを防ぐための注意点をあげている。
※砂場を使わないときは蓋をして、昆虫や動物を近づけない。
※砂が湿っいると細菌が繁殖しやすくなるため、乾燥させてから蓋をする。
※定期的に熊手を使い、破片や砂のかたまりなどの異物を取り除く。
※砂場をトイレと勘違いする可能性があるためペツトには砂場で遊ばせない
強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が見つかった問題で、厚生労働省は、このアリに刺された場合の医療的な留意事項を都道府県に事務連絡した。刺された人がアナフィラキシー症状を起した場合、アドレナリンを注射するといった適切な救急処置を行う必要性を挙げている。
事務連絡では、ヒアリは極めて攻撃性が強く、刺された際には、アルカロイド毒によって、熱感を伴なう非常に激しい痛みがあり、水泡状に腫れ、その後、膿が出るといった症状を説明している。
また、毒に含まれる成分に対してアレルギー反応を惹き起こすケースがあるとし、「局所的、または全身にかゆみを伴なう発疹が出現する」などと説明。欧米ではアナフィラキシー症状が報告されていることに触れ、適切な救急処置を取る必要があるとしている。
ヒアリの体長は2.5-6ミリ程度で、体の色は赤茶色。原産地は南米だが、北米や中国、フイリピン、台湾などにも外来生物として侵入・定着している。
自転車で戸外を走るサイクリングは健康全般に良い影響をもたらし、体力や筋力を向上、させ、精神面も安定させるなど、心にも身体にもベネフイットがあることから、米ペンシルバニア州立大学のAlan
Adelman氏は、日常の移動手段には車でなく自転車を使うよう強く勧めている。
Adelman氏は同大学のプレスリリースで、「自転車を漕ぐ運動は心血菅の健康状態を高めるのに適している。サイクリングは体重が増えるのを防ぎ、心血管や糖尿病の発症リスクを低減させるのに役立つ」と述べている。
同氏によると、心血管に好影響をもたらす運動量として、20分間以上の中強度運動を週に3~5回行うことが推奨されているが、さまざまな地形を自転車で走るインターバルトレーニングはこの運動量に相当するという。
同大学フィットネスセンターに所属氏運動生理学を専門とするDeborah Tregea氏は「たとえ緩やかな坂であっても、坂を上って下る運動は、最近人気が高まっている高強度インターバルトレーニングになり、身体を鍛えるのに適している」と述べている。
また、サイクリングはゆっくり走ると低強度の運動にもなり、「変形性膝関節症などを持つ人にも適している」と、両氏は指摘している。サイクリングは下肢の筋肉を強化するため、膝の問題を抱える人でもベネフイットがあるという。
さらに、どの時代でも行えるサイクリングは家族や友人と一緒に楽しめるほか、日光を浴び、新鮮な空気を吸い、風を全身で感じることができる。また、走るスピードを変えたり、距離を伸ばすなど目標を立てたり、新しい風景や音、匂に触れることは日常生活に変化をもたらし、身体面と同様に精神面でも有益性が高いという。「運動すると多くの人は気分が高まり、精神的な心地良さを感じるようになる」とAdelman氏は述べている。
牛乳の代わりに豆乳やアーモンドミルクを飲んでいる子どもの身長は、牛乳を飲んでいる子どもよりも僅かに低いことを示唆する研究結果が報告され、「American Journal of Clinical
Nutrition」オンライン版に6月7日掲載された。
研究を実施したセント・マイケルズ病院(カナダ)小児科医のJonathon Maguire氏らによると、こうした"代替ミルク"を1日にコツプ3杯分飲んでいる3歳の子どもの身長は、同量の牛乳を飲んでいる同年齢の子どもと比べて1.5cm低かったという。
牛乳を飲むと身長が伸びると考えられているが、最近は健康的なイメージを持たれることの多い豆乳やアーモンドミルクなどを"代替ミルク"として子どもに与える親が増えている。そこで同氏らは今回、カナダの2~6歳児5,934人を対象に代替ミルクの摂取が身長に影響するのかを分析した。
その結果、代替ミルクの摂取量の増加は身長の低下に関連していた。1日当たりの代替ミルクの摂取量が1杯増えると、身長が0.4cm低くなった。一方で、1日当たりの牛乳の摂取量が1杯増えると、身長が0.2cm高くなった。
ただし、親によるミルクの選択が身長差の原因だと証明されたわけでなく、子どもたちの食生活が全体的に異なっていた可能性もあるという。しかし今回の研究では、全般的な食事内容や代替ミルクの種類については調査していない。
研究に関与していない専門家である米ニクラウス小児病院のErin Corrigan氏は、この点を指摘した上で、 「なぜ代替ミルクを飲んでいたのか、その子どもの家庭がベジタリアンやヴィーガンなのかは不明だ。一部の子どもは、全般的な食事の量が足りていなかった可能性もある」との見方を示している。
一方で、「豆乳を除くと、」動物性でない乳製品には蛋白質がほとんど含まれていない。また、脂質もココナツミルク以外の代替ミルクは少ない。このことは、成人には良いが子どもには適切ではない」と、同氏は説明している。
Maguire氏も「代替ミルクを選ぶなら、親は栄養表示ラベルを必ず確認し、常に子どもの食事に十分な蛋白質や脂質などの栄養素が含まれているか注意を払う必要がある」と強調。「代替えミルク製品の宣伝文句がどのようなものであっても、親は代替ミルクが牛乳よりも"健康的"だと思い込まないようにすべきである」としている。
お腹の赤ちゃんのために
妊娠中はホルモンバランスが崩れやすく、免疫力も低下するため感染症にかかりやすくなります。妊娠中に感染するとお腹の赤ちゃんンに障害が生じる危険のある風疹ウイルスやサイトメガロウイルス、トキソプラズム、ジカウイルスなどの病原体については、特に注意が必要です。唾液や体液を介して感染する場合もあるため、家族など周囲の人からの感染にも十分気をつけましょう。
日常生活の注意点
手洗いは感染防止に重要です。食事の前にはしっかりと、おむつの処理の後などにも念入りに手を洗いましょう。また、生肉の調理やガーデニング、猫の糞の処理をするときは手袋を付けてください。食材はしっかり加熱したものを食べましょう。食べ物の口移しや子どもの食べ残しを食べることは避けてください。外出時には人混みを避けマスクを着用します。特に熱や発疹のある子どもには注意が必要です。中米、南米、カリブ海地域や東南アジヤなど、ジカウイルス流行地域への旅行はできる限り控えましょう。
ワクチン接種は家族の協力も
妊娠中でもインフルエンザワクチンは安全に接腫できますが、風疹ワクチンは接種できません。妊婦健診で「風疹抗体なし」と診断された方は、周囲からの感染を防止するために同居の家族に麻しん風疹混合ワクチンを摂種してもらいましょう。この他にも、妊娠中にはさまざまな体調の変化や注意することがあります。気になることは、かかりつけの産婦人科医に相談しましょう。
(日医ニユースから)
頭痛には、さまざまな種類がありますが、片頭痛は女性に多く、成人の8%にみられます。20歳代から50歳代の女性に多く、重篤な病気が隠れている場合もあります。
片頭痛は脳の血菅が何らかの理由で拡張し、その周りの神経が刺激されて起こります。通常、片側のこめかみを中心に、脈に合わせてズキンズキンと痛みますが約40%の患者さんは両側性の痛みを経験しています。頭痛に伴って吐き気を催したり、光や音に敏感になったりします。また、頭痛の前兆としてキラキラした光、ギザギラの光が見えたり、半身の脱力感やしびれ感、言語障害などの神経症状を伴なうこともあります。身体を動かしたり、力んだりすると痛みが酷くなることもあります。
片頭痛はなぜ起こるの?:はっきりした原因は不明ですが、ストレスや食べ物がきっかけで起こることがあります。*ストレスやホルモンの変化*食べ物(チョコレート、赤ワイン、チーズ、柑橘類、ナッツなど)カフェインの摂り過ぎも注意しましょう。
くも膜下出血や脳腫瘍などの重篤な病気が潜んでいる場合もあります。突然の激しい痛みを感じたり、原因不明の頭痛が続く場合は、速やかに脳神経外科などの専門医を受診するようにしましょう。
予防には 規則正しい生活を心掛けることが第一です。寝不足、深酒は禁物。また空腹時に起きやすいので、きちんと食事を摂りましょう。
2017年4月26日、都内においてノーベルファーマ株式会社は、「見落とされがちな「亜鉛不足」の最新治療~日本初となる低亜鉛血症治療薬の登場~」と題してプレスセミナーを開催した。セミナーでは、2008年に承認された同社の酢酸亜鉛水和物(商品名:ノベルジン)が2017年3月に低亜鉛血症にも追加承認されたことから、小児に多い亜鉛欠乏症の概要を小児科専門医の視点から、そして、亜鉛が肝疾患に与える影響について消化貴専門医の視点から講演が行われた。
サプリメントでは補えない亜鉛欠乏症; はじめに「けっして稀ではない亜鉛欠乏」と題し児玉浩子氏(帝京平成大学健康メヂカル学部健康栄養学科学科長・教授/帝京大学医学部小児科)が亜鉛欠乏症の概要を説明した。
亜鉛は人にとり必須微量ミネラルであり、成人男性なら約2gが体内に存在、各種酵素の形成や造血機能、皮膚代謝、味覚維持などの働きを担っている。亜鉛が欠乏すると、皮膚炎や脱毛、貧血、味覚障害、下痢、食欲低下、骨粗鬆症などの症状が見られ、性腺機能低下やとくに小児であれば発育障害を惹き起こす。「こうした身近にあるはずの亜鉛欠乏について、一般臨床ではあまり知られておらず、主な教科書や論文でも本症の症状が鑑別診断の対象とされていない。そのため、多くの場合、医療現場で見逃されている可能性がある」と児玉氏は指摘する。
「亜鉛欠乏症の診断指針」では、一定の症状(たとえば皮膚炎、口内炎。食欲低下、発育障害、易感染性、味覚障害など)があり、血清アルカリホスファターゼ(ALP)が低値で、症状の原因となる他の疾患が否定され、血清亜鉛値が60μg/dl未満で、亜鉛補充により症状が改善する場合を本症と確定診断する。
そして、亜鉛欠乏症と診断された場合、食事療法やサプリメントの摂取では改善しなことが多く、亜鉛製剤による治療が必要となる。治療薬であるノベルジンを使用するさいは、患者の病状や血清亜鉛値を参考としながら、成人および体重30kg以上の小児ならば1回25~50mgを開始用療としつつ、
1日2回食後に経口投与する(最大150mg/日)、体重30kg未満の小児(なお、新生児は、現在臨床試験中)であれば1回25mgを開始用療とし、1日1回食後に経口投与する(最大75mg/日。また、投与時に気をつけたい有害事象としては、殴気、腹痛、などの消化器症状、銅欠乏による貧血、白血球減少がある。いずれも重篤なものでないが。投与中は定期的血清亜鉛の測定とこれによる減量と中止、必要な銅や鉄の補充を行う必要がある。
最後に児玉氏は「小児で食不振、低身長があれば亜鉛不足が推定される。また、成人であれば味覚異常、脱毛、貧血、長期の薬剤使用などがあれば本症を疑うサインとなる。日常診療でも本症を思い浮かべてもらい、疑ったら血清亜鉛値を検査するなど診療に生かしてもらいたい)と思いを語った。
喫煙は現在も世界的に早期死亡や機能障害の主要なリスクであり続けており、それゆえ継続的な政治的取り組みが求められるという。 Gobal Burden of Diseases Injuries and Risuk Factor
Study(GBD)の研究グループは今回、GBD2015の一環として、喫煙関連目標の達成に向けた世界および地域別・国別の進歩の評価を通じて、頑健な基盤を提示するために、喫煙率と喫煙の疾病負荷に関する系統的な解析の結果を報告した。
研究の成果はLancet誌オンライン版2017年4月5日号に掲載された。
25年間の195地区の毎日喫煙率、寄与疾病負荷を解析
研究グループは、2818件のデータソースを時空間ガウス過程回帰分析で統合し、195の国と地域の1990~2015年の性別、年齢別の毎日喫煙率を年ごとに推算し、寄与疾病負荷の評価を行った(Bill&Melinda Gates Foundationなどの助成による)。
喫煙と38の健康転帰の因果関係を解析し、障害調整生存年数(DALY)を用いて喫煙寄与死亡率と疾病負荷の推算値を算出した。次いで喫煙の実際の年齢パターンをよりよく理解するために、出生年別の喫煙状況のコホート解析を行った。
また、人口の増加や高齢化、喫煙率、リスク除外DALY率(risk―deleted DALY rate、リスク因子としての喫煙を除外したDALY率)の変化に起因する全原因喫煙寄与DALY率の変化を明確にするために、分解分析を実視した。最終的に社会人口統計指標(SDI;1人当たりの所得、学歴、合計特殊出生率に基づくサマリー指標)を)用いて国・地域の発展の程度別の解析を行った。
日本の毎日喫煙率は男女とも世界全体より高い
2015年の世界の年齢標準化毎日喫煙律率は、男性が25%、(95%不確定性区間(UI);24.2~25.7)、女性は5.4%(5.1~5.7)であり、 1990年以降それぞれ28.4%(25.8~31.1)、34.4%(29.4~38.6)低下した。
2015年の日本の喫煙者数は、男性が1530万人、女性は490万人で世界第7位、15~19歳の喫煙者数は16位であった。年齢標準化喫煙率は世界全体よりも高く、男性が26.6%(95% UI;26.1~27.1)、女性は9.3%(8.9~9.6)であり、
1990~2015年の年間変化率はそれぞれ-2.4%(-2.5~2.3)-0.7%(-0.9~0.5)と僅かに低下していた。年間喫煙率の統計学的に有意な減少を達成した国・地域の割合は、2005年~15年よりも1990~2005年の方が高かったが、 2005~15年に年間喫煙率が統計学的に有意に増加したのは4つの国・地域のみであった。(男性;コンゴ共和国、女性;クウエート)
ボストン大学のMatthew P Pase氏らが、Framingham Hear Study
Offspringコホートにおいて、甘味料入り清涼飲料の摂取と脳卒中や認知症の発症リスクを調査したところ、ダイエットコーラなどの人工甘味料入り清涼飲料の摂取と脳卒中・認知症リスクとの関連が認められた。なお、砂糖入り飲料の摂取とは関連が見られなかった。Stroke誌オンライン版2017年4月20日号に掲載。
脳卒中の発症については45歳を超える2,888人(平均62歳{SD:9歳}、男性45%)と、認知症の発症については60歳を超える1,484人(平均69歳「SD6歳」、男性46%)を調査した。コホート調査5(1991~95)、6(1995~98年)、7(1998~2001年)において食事摂取頻度調査票を用いて飲料摂取量を数値化した。また、調査全体の平均化により、調査7での最近の摂取量と蓄積摂取量を数値化した。イベント発症のサーベイランスを調査7から10年間継続し、脳卒中97例(82例は虚血性脳卒中)、認知症81例(63例はアルツハイマー病)を認めた。
主な結果は以下のとおり。
年齢、性別、教育、摂取カロリー、食事の質、身体活動、喫煙について調整後、人工甘味料入り清涼飲料の最近の摂取量や蓄積摂取量がより多いほど、虚血性脳卒中、アルツハイマー病および認知症全体のリスクが高かった。
人工甘味料入り飲料の累積摂取量について、0単位/週を対照とした場合、1単位/日以上におけるハザード比は、虚血性脳卒中で2.06(95%信頼区間:1.26~6.97)、アルツハイマー病で2.89(同;1.18~7.07)であった。1単位は、1クラス又は1瓶または1缶砂糖入り飲料(加糖清涼飲料、フルーツジュース、コーラなど)は脳卒中、認知症と関連していなかった。
心身の調子が影響する乗り物酔い体調を整えて、楽しい旅行を!
せっかくの楽しい旅行も、乗り物酔いをすると、一転してつらい旅行となってしまいます。乗り物酔いのメカニズムは、まだはっきり分かっていませんが、感覚混乱説で説明されています。つまり、乗り物に乗った時、眼からの視覚情報と耳(三半規菅や耳石器などの内耳の並衡感覚器)からの揺れの情報が大脳に送られ、過去に蓄積された大脳の経験情報との間にミスマッチ(矛盾)が生じた時に乗り物酔いを感じます。
乗り物酔いになり易いのは5~12歳:乗り物酔いは、3歳ぐらいから始まると言われています。その後、年齢が上がるにしたがって増えていき、5~12歳ぐらいがピークになります。その後は乗り物に慣れてくることもあり、だんだんと少なくなります。
乗り物酔いを起3つの条件:乗り物酔いは、体調や心理面なども大きく影響します。
①環境的影響:発進と停止を繰り返したり、道が悪くて車が揺れたりすると酔いやすくなります。また、ガソリンなどの匂いがすると気分が悪くなることがあります。 ②心理的影響:以前に酔った経験を思い出したり、酔った人を見て自分も具合が悪くなることもあるます。 ③身体的影響、:過労や睡眠不足、風邪をひいていたり、空腹や食べ過ぎの時は酔いやすくなります。
乗り物酔いを防ぐには:*酔い止めの薬を飲む。*睡眠を十分にとって体調を整える。
*揺れの少ない乗用車の助手席や、バスの真ん中当たりの座る、*進行方向を向いて座り、きよろきよろしない。*近くを見ずに、遠くの景色などを眺めるようにする、*のり物の中で読書や携帯型ゲームなどをしない。*きついベルト、体を圧迫する下着は避ける。*窓を開けて新鮮な空気を入れる。*歌を歌ったり、音楽を聞いたりするなど、気を紛らせる工夫をする。
「集中力が続かない、気が散りやすい、コミユニケーションが苦手である」など、これらは誰にでも見られる特徴ですが、その特徴が日常生活に大きな支障をきたす場合、発達障害の可能性があります。このようなお子さんの割合は、全国の小・中学生に対して、ADHDが2~3%、ASDが1%、LDが3~5%程度と推定されています。また、その経過は個人差が大きく、個人であっても波があるため、関わり方が難しいのも事実です。そして、ここで重要なのは「周囲の人による早期の気づき」や「情報共有などの連携」、そして「お子さんへの理解に基づく支援」です。
POINT 1、ADHD(注意欠如多動症)3つの傾向
下記の①~③が12歳以前から、年齢に相応しくない程度にしばしみられ、社会的、学業的において障害がある場合は、お医者さんに相談してみましょう。
①注意;不注意で6つ以上。17歳以降は5つ以上;*ケアミスの繰り返し、*注意持続の困難、気が散り易い、*聞いていないように見える、*ものをなくす、忘れっぽい、*課題を遂行できない、*順序立ての困難、*持読的努力を避ける、
②多動性:多動・衝動性で6つ以上、17歳以降は5つ以上 *離席する、着席してもいてもごそごそ、*落着きがない、*おしゃべり、*おとなしく活動に参加できない、*駆り立てられるように行動する、*質問が終わる前に出し抜けに答える、*順番を待てない、*他人を妨害したり邪魔をする、
POINT 2, ASD(自閉スペクトラム症)の5つの傾向、ASDの5つの傾向をチエック
下記の5つの傾向に該当する場合、お医者様に相談しましょう。
①社会的コミュニケーシヨンおよび対人相互交流の障害(3つすべて)*対人・情緒的な相互性の障害、*非言語的コミュニケーション行動の障害、*人間関係の発展、維持、理解の障害、
②意味の限られた反復する行動や興味または活動(2つ以上)*反復的な言語、運動あるいは物の使用、会話、*こだわり、*著しく意味の限られた、または固執した興味、*感覚過敏、
③症状が児童期早期から存在している;ただし、本人の能力の限界をこえるまで周りがそれに気付かない場合や、その後の生活で学んだ対応の仕方によって隠されている場合もある。
④社会的、職業的、他の重要な領域において障害をひきおこしてている。
⑤知的障害や全般的な発達の遅れでは説明できない
ADSDもASDも決してわがままや育て方の失敗ではありません。しかし、理解や関わりの難しさが、本人の経過に大きく影響してしまいます。大切なお子さんとの時間、一つひとつの行動やその理由をじっくり見つめ直してみてはいかがでしょうか。
近年、野菜や果物をジュースにして飲む「ジューシング」やココナツオイルなどの健康食が、最新の科学的エビデンスのレビューによれば、このような流行は逆に健康に害をもたらす可能性もあるという。レビューの筆頭著者である米国心臓病学会(ACC)生活習慣・栄養作業部会のAndrew
Freeman氏は、「栄養に関する情報は混乱を来しており、誰かが「これがよい」と言ったかと思えば、翌日には「よくない」と言っている」と指摘。「このレビューの目的は、医師が患者を助けるために必要なツールを提供するために最善を尽くすことであった」と述べている。同氏らは、健康な食事パターン全般と、米国で現在流行している特定の健康食に関する医学的エビデンスをレビューした。その結果、以下のような結論が得られた。「ジューシング」はビタミン、ミネラルなど一部の榮養素の吸収率を向上させるが、丸ごとの野菜や果物に含まれる繊維素や榮養素は除去されてしまう。また、ジュースはカロリーガ濃縮されているが、飲んでもさほど満腹感が得られないという。
同様に、高容量の抗酸化物質サプリメントを飲んでも、単に抗酸化物質を豊富に含む食品を食べること以上の効果は得られない。植物から何かを吸い出しても、一般には同様の利益は得られず、むしろ危険となることさえあるという。「バランスのよい食事を摂っていれば、通常、ビタミンサプリメントは必要ない」とFreeman氏は指摘する。
ココナツオイルは、グルテン過敏症やセリアック病の人には有害だが、穀類の消化に問題のない健康な人に利点はない。加工炭水化物の比率が高いグルテンフリー食品よりも、全粒穀類のほうが健康に良い。
卵はコレステロール値を増大させるが、これまで考えられていや程ではない。
心疾患や高コレステロール血症のリスクが高い人でなければ、一日に1~2個の卵はほとんど影響がないと考えられる。肉や乳製品に含まれる飽和脂肪のほうが、コレステロール値への害は大きいという。全体として、未加工の食品を中心とする植物性の食事を摂るとよいと、Freeman氏は結論づけ、「色の鮮やかな野菜や果物は抗酸化物質のほうふな栄養源である」と付け加えている。この論文は「Jounal of
the American Cllege of Cardiology」に2月27日オンライン掲載された。
「睡眠時無呼級症候群」とは:10秒以上の呼吸停止が、7時間の睡眠中に30回以上、あるいは1時間の睡眠中に5回以上認められ、居眠りや頭痛などのさまざまな症状を伴なうものを、「睡眠時無呼吸症侯群」といいます。いびきをかいている人を見ると、気持ち良さそうに眠っていると思いがちです。しかし、いびきをかいている時の睡眠は必ずしも深いとは限りません。しかも、いびきをかく人のうち、可なりの人が睡眠中に何度も呼吸が止まることがわかつています。いびきは体の注意信号であるという認識をもち、早めに専門医を受診するようにしましょう。
いびきはなぜ起こる? 仰向けに寝ると気道が狭くなって、空気の通りが悪くなります。このような状態でも通常は問題はありません。しかし、疲労や深酒、老化によって筋肉が緩んでくると、気道はさらに狭くなって、吸いこんだ空気が喉の粘膜を摩擦しながら通り。摩擦音が起きます。また気道内の分泌物が振動して音が出ます。これがいびきの正体です。疲労や飲酒が原因で起こるいびきは一時的なものですが、鼻やのどに何かの異常ガあったりすると、慢性的に気道が狭くなり、いつもいびきをかくようになります。そして、時には気道が塞がってしまい、呼吸が止まってしまうことがあります。
「睡眠時無呼吸症候群」になると、慢性的な睡眠不足になり、昼間に強い睡魔におそわれ、頭痛ガしたり記憶力や集中力の低下を招きます。また「睡眠時無呼吸症候群」が長期間続くと、体が慢性的に酸欠状態になり、心臓に負担がかかって高血圧や心不全、不整脈、心筋梗塞など重い合併症を引き起すこともあります。
睡眠時無呼吸症候群を防ぐには:睡眠時無呼吸症候群を防ぐには:*横向きに寝ましよう、アルコールは筋肉を緩めるので、深酒をしない、肥満にならないようにする、それでもいびきが酷い場合には、医療機関での検査や治療が必要な場合もありますので、早めに専門医を受診するようにしましょう。
子どもの誕生日祝いなどで風船を膨らませるときは注意が必要だ。風船を破裂させると難聴になる可能性があると、カナダ、アルバータ大学聴覚学准教授のBill Hodgetts氏らの研究でわかった。
この研究では、風船の破裂する音はシヨットガンの音よりも大きい場合があり、、聴力を損なう可能性のあることが判明した。 Hodgett氏は、「難聴は気付かないうちに進行するものであり、大きな音がするたびに生涯にわたる影響が生じる可能性がある」という。
Hodgetts氏は、「難聴は気付かないうちに進行するものであり、「大きな音がするたびに生涯にわたる影響が生じる可能性がある」という。
Hodgettsらは、風船の破裂による騒音を、ピンで破裂させる、割れるまで膨らませる、破裂するまで押しつぶすという3種類の方法で測定した。最も大きな騒音を起す方法は、割れるまで膨らませることだった。その騒音は168デシベルで、12ゲージのショツトガンより大きかった。
カナダ労働安全衛生センター(CCOHS)によれば、ヒトが曝露される最大刺激音量は140デシベルを超えてはならない。今回の研究は、バルーンの破裂が難聴を引き起こすことは証明できなかったが、140デシベルを超える大きな音に1回曝露されただけでも、成人や小児の聴力が損なわれる可能性がある。
同氏は、「風船で遊ぶなというわけではない、ただし、風船の破裂から身を守る必要がある、年をとったとき、内耳に組に込まれた健康的なシステムほど優れた補聴器は存在しないので、生涯にわたる聴覚への影響を気に留めておいてほしい」と述べている。
心臓の健康のためには、何を食べるかだけでなく、何時食べるかも重要であることが米国心臓協会(AHA)の新たな科学的声明により報告された。声明の筆頭著者で米コロンビア大学(ニューヨーク)准教授のMarie Pierre St
Onge氏によると、身体のさまざまな器官はそれぞれ独自の「時計」をもつているという。たとえば1日の早い時間帯に比べ、夕方の遅い時間には身体がブドウ糖を処理しにくくなると、同氏は説明している。
今回の声明は、食事のタイミングと心臓の健康について分かっていることを明示するものであり、「午前8時以降は食べない」「朝食は必ず取るべき」といった具体的な規定は示していない。ただし、短時間に大量に食べたり、朝から夜まで食べ続けたりするよりは。1日の「一定の」時間内でカロリーを分散させて摂取することを勧めており、エビデンスに基づけば、早い時間帯にカロリーを多くとる方がよいとAHAは述べている。
しかし、声明では「朝食が最も重要な食事である」とは明言していない。いくつかの研究で、朝食をきちんと食べる人は、朝食を抜く人に比べて、体重、血圧、コレステロール値が良好であり、2型糖尿病や心疾患のリスクが低いことが示されているが、因果関係は裏づけられていない。これまでの研究から、朝食を食べても減量に効果はないようだという。しかし、少数の研究で、朝食が血糖値およびインスリン値の制御に役立つことが示されている。
米国栄養・食事療法学会(AND)のSonya
Angelone氏は、毎日朝食を摂ることは稀めて重要であるとの考えを示すと共に、朝には夜間に失われた水分を補給することも大切だと述べている。1日2食では間食をいれても必要な栄養素を十分に摂取できないとAngelonew氏は指摘しているが、4食以上に分けるのが良いかどうかは明かにされていない、食事の回数が多いほうが方が肥満リスクが低いとの研究結果もあるが1日のカリリーが一定なら体重やコレステロールに影響はないという知見もある。
St Onge氏は、食べる量をコントロールできない人には、何回にも分ける食事の取り方は適さなと指摘している、また、インスリン抵抗性のある人も、頻回の食事を摂るのはよくないとAngelone氏は話す。重要なことはストレス、悲しみ、退屈などを紛らわせるために空腹でないのに食べていないかを自分に問いかけることだとSt-Onge氏は述べている。
この声明はAHA発行の「Circulation」オンライン版に1月30日版に掲載された。
喘息の小児は、そうでない小児に比べて肥満のリスクが高いことが新たな研究で示された。米カリフオルニア州の小学生2200人弱を対象とする研究で、小児期に喘息があると、その後10年間の肥満リスクが51%上昇することが判明したという。
研究著者である米南カリフォルニア大学ケツク医学部(ロサンゼルス)教授のFrank Gilliand氏は、「これほどはっきりしたリスク上昇が見られたことに驚いた」と述べている。一方で、レスキユーの吸入薬を使用している小児は、増悪時の治療を受けていない小児に比べて肥満リスクが低いことも明らかになった。
この数十年で肥満と喘息の有病率は劇的に増加しており、この2つの生物学的関連が疑われている。これまでの研究では、肥満の小児では喘息発症リスクが高いことが示されていたが、今回の知見は逆に、喘息の小児は肥満になるリスクが高いことを示すものだと、Gilliand氏は説明している。
喘息患者は気道に炎症や狭窄があり、感染時、アレルゲン、空気中の刺激物質、運動などの誘発因子により胸部の拘扼感、咳、息切れなどが見られる。今回の研究では喘息と肥満の因果関係は明かにされていないが、喘息の小児は症状が増悪すると屋外で遊ぶ頻度が低下すると考えられ、また肥満の危険因子である睡眠障害がよくみられることも関与する可能性があると、同氏は推測する。さらに、肥満と喘息には共通する遺伝的基礎があるほか、多くの喘息薬の副作用としても肥満がみられえる。
米国立心肺血液研究所(NHLBI)によると、喘息には長期管理薬と。急性増悪時のレスキユー薬の2種類が称される。今回の研究では、大規模調査)に参加した5~8歳の小児の医療記録をレビユーした。研究開始時には肥満の小児はおらず、13.5%に喘息がみられた。10年間の追跡期間中、に約16%の小児が肥満になった。
医療保険や運動などの因子を考慮しても、喘息と肥満リスク上昇には関連が認められた。発作時にレスキュー薬を使用していた小児は肥満リスクが43%低かったが、一方で長期管理薬によるリスク低減は見られなかった。
わが国での最近のインフルエンザとノロウイルス感染症の流行時における定点サーベイランスデータを用いた研究から、これら感染症の流行と土壌放射線が相関していることが報告された。本研究は岡山大学の井内田科子氏らによる探査的研究で、今回の結果から免疫低下と土壌放射線による照射に潜在的な関連があることが示唆された。 EPIDEMIOLOGY AND
INNFECTION誌オンライン版2017年1月16日号に掲載。
著者らは、インフルエンザとノロウイルス感染症の最近3回の流行期における定点サーベイランスデータ(20歳未満)を用いた。地理情報システム(GIF)の空間的解析手法を用い、定点発症率から流行拡大パターンをマツピングした。また、土壌中のウラン、トリウム、酸化カリウムのデータを用いて各定点での平均土壌放射線(dm)を算出、発症率を0.01UGY/h単位で調べ、発症率と平均土壌放射線との関連を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・インフリェンザとノロウイルス感染症の流行・集団感染は、放射線被曝が比較的高い地域で見られた
・発症率ト放射線量との間に正の相関が認められ、インフルエンザではr=0.61~0.84、(P<0.01)、ノロウイルス感染症ではr=0.61~0.72(p<0.01)であった。
・放射線被爆が0<dm<0.01と0.15<dm<0.16の地域の間には発症率の増加が認められ、インフルエンザは1.80倍(95%信頼区間:1.47~2.12)、ノロウイルスの感染率は2.07倍(同:1.53~2.61)高かった。
積極的なアトピー性皮膚炎治療と併用し、離乳期早期から加熱した卵を少量ずつ段階的に摂取することで、ハイリスク乳児の鶏卵アレルギーを完全に予防できることが明らかになった。国立成育医療研究センターの夏目統氏らが、アトピー性皮膚炎の乳児を対象に行った無作為化二重盲検プラセボ対照比較試験「卵アレルギーの発症予防研究」の結果を報告した。近年、食物アレルギーの予防戦略として、摂取を遅らせるより早期摂取の方が有効であるとのエビデンスが増えてきている。このような固形食物の早期摂取によりアレルギー反応が引き起されることがあったが、著者は、「今回の研究で、食物アレルギーによって引き起こされるアレルギー発症の第二の波を克服する実用的な方法が開発された」とまとめている。
Lancet誌オンライン誌。2016年12月8日掲載の報告。
生後6カ月から、加熱卵粉末VS、プラセボ(カボチャ粉末)摂取で検討:pettt試験は国内の2施設で、アトピー性皮膚炎を有する生後4~5カ月の乳児を対象に実施された。在胎37週未満の出生児、鶏卵・乳製品の摂取歴、鶏卵に対する即時型アレルギーの既往歴、特定の食物にたいする非即時型アレルギーの既往歴、重篤な併存疾患のある乳児は除外した。対象児を生後6カ月から、加熱全卵粉末を含むカボチャ粉末を摂取する「卵群」とカボチャ粉末のみの「プラセボ群」に1対1の割合で、二重盲検法により割付けた(4ブロックのブロックランダム化:施設および性別で層別化)。卵群は加熱全卵粉末50mg/日(ゆで卵0.2g相当)を摂取した。なお、全卵、登録時および介入期間中、積極的にアトピー性皮膚炎の治療を行い、増悪することなくコントロールされた。主要評価項目は、生後12カ月時点における経口負荷試験(加熱全卵粉末7g:ゆで卵32g相当)で確認した卵アレルギー発症率であった。
生後12カ月時点、卵群の卵アレルギー発症率は約80%減少:2012年9月18日~2015年2月13日に、乳児147例が割付けられた(卵群73例、プラセボ群74例)本試験は、100例の中間解析において2群間に有意差が確認されたため、早期終了となった。卵アレルギー発症は、卵群9%(4/47例)に対し、プラセボ群 38%(18/47例)で、リスク非は0.222(95%信頼区間「CI}:0081=0.07、P=0.0012)であった。